平成22年度石狩管内学校課題研究発表会
石狩市立花川南小学校

                                   平成22年11月26日(金)開催 参加者174名


T.研究主題
  「豊かな心で たくましく生きる 子どもの育成」 〜心を耕し、心に響き、心が通う 道徳の時間の指導を通して〜

U.研究仮説
@ 心を耕す魅力的な資料の開発・選択及び提示を工夫した道徳の時間の授業を展開することにより、人々の生き方や道徳的価値を共感的に受け止める心を育てることができるであろう。心を耕す
A 心に響き、心を揺さぶる発問・板書を工夫することにより、子どもの思いや意見を引き出し、考えを深めさせることができるであろう。心に響く
B 心が通う話合い活動や表現活動等、多様な学習形態や交流場面を工夫することにより、心の在り方や生き方を振り返り、より深く自分自身を見つめることができるであろう。心が通う

                                                   

V.研究内容
(1)「主題設定」における観点から
 @内容項目と資料の価値を踏まえたぶれない主題設定
(2)「指導過程の構築」における観点から
 @内面化を充実させた指導展開
(3)「授業の実践」における観点から
 @効果的な指導方法の実践
  ○資料の工夫
   ●魅力的な「資料開発・選択」
   ●適切な順序・タイミングを踏まえた「資料提示」
   ●吟味・精選された発問を導き出す「資料分析」
  ○教師の働きかけ
   ●心を揺さぶる「発問」
   ●考えが反映される共通ノートとしての「板書」
   ●心に響く「説話」
  ○児童の活動
   ●自らの考えを表現し合う「話し合い活動」
   ●事象を実感として捉える「表現活動」
   ●自らの思いを表出する「書く活動」
 A日常の学校及び家庭生活に結び付き生きる実践
 B各教育活動とリンクさせた実践
 C地域や保護者との連携を深めた実践
(4)「評価の見取り」における観点から
 @児童の道徳性を見取る評価の工夫


W.日程


公開授業

各教室

全体会
開会式
研究発表

(TV放送)
分科会

各教室







X.公開授業

学年 授業者 主題名及び内容項目 授業・分科会の様子
クリックすると授業の様子をご覧いただけます
1年 佐々木めぐみ
「なにかができるようになるには…?」1-(2)勤勉努力
(東京書籍1年道徳副読本『こぐまのらっぱ』より)
2年 木 亮一
「ことば」2-(1)礼儀
(小学館 ドラえもん第12巻 『声のかたまり』より)
3年 升田 奏枝
「自分で決めたこと」1-(2)不撓不屈、努力
(自作資料 『歌うよろこび』より)
4年 山崎 太輔 「やさしさとは」2-(2)思いやり、親切
(河出文庫 涙が出るほどいい話 『自動販売機へジャンプ』より)
5年 樋渡  薫 「本当の親切とは」2-(2)思いやり、親切
(小さな親切運動本部 作文集 『星のおくりもの』より)
6年 阿部 祐子
「生命を守り抜く」3-(1)生命尊重
(東京書籍 6年道徳副読本 『東京大空襲の中で』より)



Y.分科会

分科会 研究協力者 司会者 記録者 運営委員
1学年 畠山 治夫
(北海道教育庁石狩教育局指導主事)
若命 亜佐子
当別町立西当別小学校教諭
神田 裕美子
石狩市立花川南小学校)
山根    
石狩市立花川南小学校)
2学年 菊地   英一
石狩市立望来小学校校長
酒井   寛史
北広島市立広葉小学校教諭
太田   亜弥
石狩市立花川南小学校)
田内   優祐
石狩市立花川南小学校)
3学年 堀田 裕之
(北海道教育庁石狩教育局指導主事)
恩田   和朗
千歳市立泉沢小学校教諭)
      
石狩市立花川南小学校)
下岡   憲充
石狩市立花川南小学校)
4学年 高松   保徳
(江別市立江別太小学校校長
中出   真勇
新篠津村立新篠津中学校教諭)
川又   真一
石狩市立花川南小学校)
水永   えり
石狩市立花川南小学校)
5学年 荒木 実千子
(江別市立角山小中学校校長)
平沼    
江別市立上江別小学校教諭)
中田 まり子
石狩市立花川南小学校)
本間   章彦
石狩市立花川南小学校)
6学年 館岡   道宏
(北広島市立西部中学校校長)
板橋   友子
(江別市立江別第二中学校教諭)
和田   恭幸
石狩市立花川南小学校)
窪田   幹夫
石狩市立花川南小学校)



◇参加者の声
同じ1年生を担任していますが、先生の日頃の指導がいかに行き届いているかが、子ども達の様子、雰囲気からよく感じられました。子ども達の発言に対する先生の優しい対応、声の変化で子ども達を引き付ける所、見習いたい所だらけでした。(1年)
道徳授業において必要不可欠な教材教具を丁寧に作り、子どもの心を引き付けていました。自分がついついと思ってしまう部分…。先生の口調が優しく、子ども達に安心を与えていた。自分には足りない部分…。(2年)
私が今まで行っていた授業は交流する機会をとれていなかったので、交流している様子を見て、大変参考になりました。子ども達が意欲的に発表していてとても素晴らしかったです。(3年)
始まる前の挨拶や終わった後の「もう終わったの!?」のつぶやきから、よく心が耕され、更に育って行くであろう子ども達の素晴らしさが感じられました。本当に素敵な子ども達でした。(4年)
道徳の授業だったので、特に子ども達が固くならず自由に話せるような雰囲気の授業でした。けじめもあり、理想的な学級の様子が窺えました。親切の押し付けから一歩進めた心が通い合う行動について授業内容も5年生として妥当だったと感じました。引っ込み思案の子もぐいぐい引っ張っていく先生のパワフルな授業も圧巻でした。(5年)
 体育館という大きな会場でしたが、子ども達の意見やつぶやきを聞き取り、温かい授業でした。先生の最後のエピソードがよかったです。(6年)